清田の家 (山内圭吉建築研究所在籍時 設計担当)

所在
北海道札幌市
用途
個人住宅
竣工
2011年
構造
木造(在来工法)
階数
地上1階地下1階
敷地面積
165.23㎡
建築面積
76.50㎡
延床面積
103.77㎡
撮影
酒井広司

札幌市の南東、周辺は自然がまだ少し残る住宅地の中、 緩やかな坂道を下りきった角地にこの家はある。敷地には元々1.4mの高低差があり、コストを考慮すると出来るだけ敷地形状には手を加えないことが重要である。 いくつかの案が検討されたが、敷地が持っていたちょうど半階にあたる1.4mを利用したスキップフロア案が比較的スムーズに決定した。
建物の構成はまずヴォリューム的に必要とされる2層分のボックスの角を敷地の低い地点にセットし、坂道を下ってきた動線が角地を巻き込む様に右回りの螺旋状に浮上しながらボックス内に入り込み、その動線に沿って個室、リビング、水回り等、各スペースが設けられスキップフロアが構成されている。 スキップフロアによりこの建物にはいくつかのアイレベルがあり、立つ位置によって視線が繋がったり遮断されたりし、それに伴いスペースとして認識する領域も拡張または縮小する。
それは領域の変化と同時に家族間のコミュニティの密度も変化する事になる。

(山内圭吉)